英語を話していればきっと誰もが一度は思うことが、”カッコよく英語を話したい”なのではないでしょうか?
難しい文法をスラスラ使えたり、長い単語が出てきたりパッと口から出てきたり。参考書に書いてあるネイティブが使うフレーズが言えたら、かっこいいなぁと思ったり。。
もちろん、かつての私もそうでした。。。
別にね、“カッコよく英語を話したい”と思うことがよろしくないということではないのです。 “カッコよく英語を話したい” を目指してもいいと思います!
ですが、、、
【自分のその時のレベルにあった英語を使った方がいいのではないかな、、、】
という意味で、私は “カッコよく英語を話したい” をやめてみたという経験をシェアしますね。
だって、どんなにかっこよく話せたつもりでも、会話のキャッチボールができてなければ、それは、一方通行のスピーチになりかねないので。。。
私がニュージーランドの語学学校に留学していたころのお話です。
バス停でのSmall Talk
英語圏って、バス停でバスを待っているとき、隣に立っている赤の他人と雑談することがあります。 (ちなみに、英語で雑談は”Small Talk”といます。この英語で雑談をするということ、コミュニケーションSkillなので、雑談力は身に着けることができます)
ある日、私は学校帰り、バスを待っていた時、隣の方といろいろ話をしていて旅行の話になり、【○○へ行ったことある?】英語でスラスラ~と私が雑談をしている相手の方に質問したのです。
Have you ever been to ○○?を使ってみたら、、、
中学、高校で習って知っていた現在完了形を使った言い方である”Have you ever been to 〇〇?”をスラスラ~と言えたらかっこいいなと思って使ってみたのです。もちろん、『言い方』は受験勉強で暗記していたのでスラ~と言えるには言えるのです。
ですが、、、
相手からすっごい速さの英語で私の質問に対す答えが返ってきた (´;ω;`) ウッ…
そして何を言っているかさっぱりわからなかった (´;ω;`)ウッ… ウッ…
まったく理解できなかった (´;ω;`)ウッ… ウッ… ウッ…
その当時は、まだまだ、”わかりません”っていう技を身に着けている最中だったので、”わかりません”とはいえず、わかっているふりをして笑って話を聞いていました。
結果、follow up question ができないので、私と話していた相手の間には沈黙が。。。あぁぁぁ。。。
『わかっているふり』については、こちらのブログから
https://dm-your-english.com/blog/say-i-dont-understand/
こんな経験があるのだから現在完了形を使った文なんて作らなきゃいいのに、やっぱり難しい文法を使えると、自分がカッコよく見えるし、話せた気になる。
だから、何度も何度も現在完了形を使ってみて挫折し、”あ、やっぱり、私、英語できないんだな”って自信を失うということを繰り返していました。
現在完了形を使えることが意味していること
後々聞いたところによると、ネイティブスピーカーと会話しているときに、ノンネイティブが現在完了形を会話中に使っているということは、”この人はある程度英語ができる人”という印象を与えているようなのです。
まだ、NZに留学して、そんなに時間のたっていない頃、英語のレベルでいうと、初級とか、中の下くらいの英語力の時に、現在完了形なんて使ってしまった。
結果的に”私は英語がある程度できますよ”って話していた相手に伝えていたわけです。
そりゃ、わーーーーって英語がかえって来るはずでした。反省。
私がやめたこと
それ以来、私は“カッコよく英語を話したい” という願望のために、長い単語や難しい単語、難しい文法を使うことをやめました。関係代名詞も、その当時使うことをやめた文法の一つです。
その代わり、ぶつ切りでも、短くてもいいから、本当に基本的な、自分が”自信をもって使うことのできる文法” (使える英語/文法と知っている単語/文法が違うということは、また違う機会で書きますね)で、コミュニケーションをとるようにしました。そしたら、通じるのね、自分の言いたいことが、相手に。で、会話が拡がるの。うれしかったですね。。
今現在はというと、、、
今は、時と場合によっては、長い単語も専門用語も難しい文法も使うこともあります。それは、かっこよく話すためではなく、それらを使っても伝えられる英語力が身についたから。
ですが、日常会話では、基本的には、できるだけシンプルに、分かりやすく、伝わる英語でコミュニケートしています。難しくして自分の言いたいことが相手に伝わらないよりも、簡単な言い方でもいいので、会話をしている相手と会話のキャッチボールができる方が断然楽しいので!!!!!
今日のアドバイス
“カッコよく英語を話したい”をいったん脇において、自分のレベルにあった英語でコミュニケーションをとってみると、案外、会話が拡がっていくかもしれませんよ!
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